はじめに
初めまして。八尾トーヨー住器株式会社の営業 荒川と申します。
いきなりではございますが、皆様は自社で建築する住宅の外皮性能や、
一次エネルギー消費量を把握していますでしょうか。
断熱材の種類や厚み、開口部の大きさ・サッシの種類等により変わる外皮性能。
各住設機器の性能の差により変わる 一次エネルギー消費量 。
「だいたいこのくらいであれば問題ない」「今までこの仕様だったから」というような感覚で決められることもあるのではないでしょうか。
しかし、2021年4月より施行される 改正建築物省エネ法 の『説明義務化』の施行により、そういった対応ができなくなってしまいます。
まずは先日行われた改正建築物省エネ法の概要説明会の内容をまとめてみました。
※2019年11月10日現在の内容です。内容変更の可能性有り。ご了承ください。
改正建築物省エネ法の概要
改正建築物省エネ法の概要説明会が 令和元年8月20日より9月27日にかけて全国で開催されました。
釈迦に説法ではございますが、省エネ基準の取りまとめです。
建築予定地により地域区分がされており、その区分ごとにUA値とηAC値が設定されてます。また、共通条件の下、算定された基準 一次エネルギー消費量があります(下記参照)。

建築主は施主様に、これらの数値を物件ごとに計算・説明しなければならない。というのが、 改正建築物省エネ法の説明義務化です。
しかしながら、中小工務店様の省エネ基準への習得状況は約50%となっており、非常に厳しい状況です。
また、説明義務に伴い、説明書のイメージが公表されました(下図)。
注視しなければならない点は、省エネ基準に適合していない場合も、「どのような措置を取れば、省エネ基準を満たせるか」について対応策とその費用額まで明記しなければならない点です。

省エネ基準 適合・不適合判断の為には、全棟計算が必要で、
尚且つ、不適合の際は更に手間がかかる。といった内容になります。
まとめ
上記記載分をまとめると、2021年までに建築主である、工務店様が準備しておくべき事は・・・
①省エネ基準「適・否」の判定(計算)を全棟で実施する体制構築
②省エネ基準に適合しない場合は、適合方法と価格提示が必要
③施主様へ省エネ基準の仕組みを説明する準備が必要(説明できなければ信用されない可能性も)
④ ②の手間を省くため、全棟標準で省エネ基準を満たす仕様を作る
⑤省エネ基準適合住宅のメリットを、施主様へアピールする仕組みがあるとよい
計算・判定業務だけでなく、施主様に対する総合的な対応が必要と考えられます。
最後に
八尾トーヨー住器株式会社では、現在の外皮性能・一次エネルギー消費量の算出・標準仕様の確立・施主様への訴求の方法等、お手伝い致します!
少子化に伴う人口減により、新築着工数も減っていく厳しい世の中ではありますが、今後も地場の工務店様と共に戦い、勝ち残っていきたいと考えます。
不明点・ご相談ございましたら、下部 問い合わせまで。