工務店のチラシの作り方~ターゲット設定とデザイン作成・集客成功のポイント

工務店にとって、チラシは地域の人にアプローチできる非常に重要な集客ツールです。ただし、費用をかけてチラシを配布しても、期待していたほどの効果が得られないケースもあります。工務店がチラシを自作するコツや集客効果を高めるためのポイントを把握しておきましょう。

工務店のチラシの作り方

集客効果の高いチラシは、作り方にコツがあります。以下のように、まずはチラシを配布する目的やターゲット設定、掲載する情報の整理を行い、デザインを作成し印刷、配布へ向かいましょう。

  1. 目的やターゲットを設定する
  2. 掲載する情報をまとめる
  3. イメージをまとめてデザイン作成
  4. 印刷・配布

1.目的やターゲットを設定する

チラシを作成する際には、まずはチラシを作る目的とターゲットを設定することが大前提です。また、問い合わせやイベントへの来場といったように、チラシに求める効果も具体的に決めておきます。たとえば、新築からリフォームまで幅広く手がけていたとしても、単に自社の業務内容を羅列したチラシでは、何のためのチラシか伝わりにくく、誰の目にも留まりにくいため、集客効果が期待できません。認知度を向上させることが目的であれば「DIYのイベント」の告知、リフォーム需要を呼び起こすためなら「リフォーム相談会」や「リフォームフェア」の案内など、目的を明確に絞ります。
また、ターゲットの絞り込みも大切です。30代のファミリー層とシニア層では、好まれるチラシのデザインや内容に大きな違いがあります。

2.掲載する情報をまとめる

チラシの紙面は限られていますので、情報を詰め込み過ぎてしまうと、何を訴えたいのか目的が伝わりづらくなってしまいます。チラシの意図がしっかり伝わるよう、掲載したい情報を絞り込み整理しましょう。
「リフォーム相談会」案内のチラシであれば、開催日時や開催場所の住所や地図、相談できる内容の例、問い合わせ先などを掲載します。また、無料イベントであれば、相談料無料と記載しておきます。工務店で開催するのではなく、場所を借りてイベントを催す場合も、自社の住所や電話番号、ホームページ、メールアドレスといった基本情報の掲載は必要になります。

3.イメージをまとめてデザイン作成

チラシのデザインに入る前に、ターゲットや目的に合わせてデザインの方向性をあらかじめ決めておきます。たとえば、和モダンの新築住宅を打ち出すのであればシックな趣を感じさせるデザイン、子育て層に向けた新築住宅であれば温かみのあるナチュラルな雰囲気のデザインが向いています。あるいは、シニア層に向けたリフォームフェアの案内であれば、落ち着いたデザインで文字を大きめにするのがおすすめです。感謝祭などのイベントの周知であれば、ポップなデザインが適しています。
ただし、チラシを自社で制作する場合、慣れていないとデザインに時間を要してしまい、思うようなものが作れない結果となることが少なくありません。そこで、チラシのテンプレートを活用すると、デザインに自信がない人でも簡単にチラシを制作することが可能です。

チラシのサイズと用紙

一般的なチラシのサイズは新聞折込に向いたB4です。B4がチラシの基準となるサイズですが、デザインを留意しないと、要点が埋没しやすくなる点に注意が必要です。B3はB4の2倍のサイズとなり、リフォームフェアの開催告知など、多くの商品を掲載したい場合に向いています。
A4は一般的にプリント用紙として使われているサイズです。あえてB4よりも小さいA4を選ぶことで目に留まる可能性があり、「DIY イベント」といったちょっとしたイベントの周知などに適しています。
写真を載せたいときに向いているのは用紙の種類は、光沢のあるコート紙です。申し込み用紙を兼ねる場合などは、筆記性にすぐれた上質紙や、表面がコーティングされているマットコート紙がおすすめです。

4.印刷・配布

チラシのデザインが完成したら印刷して配布します。印刷は自社で印刷するよりも、ネット業者に印刷を依頼した方が手間がかからず、高品質でリーズナブルにできます。各社の価格等を比較検討してみましょう。

チラシで集客するためのポイント

チラシで集客効果を得るためには、競合他社や地域性を分析し、配布する地域やタイミングを考慮することがポイントです。

競合他社・地域性の分析

チラシで集客効果を出すためには、商圏の需要に合ったアプローチができるよう、どのような属性の人が多く居住しているのか、地域性の分析が必要となります。人口の男女比や年齢構成、世帯数など基本データは、行政が公表しているデータをもとに知ることができます。
また、実際に街を歩いてみると、住宅の外観や外構、立地する商業施設、道行く人の年齢層や服装などから、属性や嗜好をある程度把握できるでしょう。さらに競合他社のチラシを分析し、自社に優位性のある分野で勝負できるように戦略を立てることも重要です。
たとえば、シニア層が多い地域であれば、バリアフリーリフォームや二世帯リフォーム、二世帯住宅といった内容が関心を得やすいと考えられます。あるいは、子育て層が多い地域の場合は、「夏休み子どもDIY教室」、キッズコーナーを設けた「住まいセミナー」といったイベントのチラシが興味を惹きやすいでしょう。

工務店のイベント

工務店のイベントでの集客~具体例からわかるメリットと成功のポイント

2019年9月5日

チラシを配布する地域を定める

チラシを配布する際にも具体的に年齢層などのターゲットを設定して、ターゲットとなる属性が多く居住する地域にチラシを配布します。ポスティングでチラシを配布する場合には、効率よく配布できるようにルートを決めて、白地図を使ってポスティングマップを作成しておきましょう。また、過去にクレームを受けた顧客は、ポスティングの対象から外しておくよう注意してください。

チラシを配布するタイミング

リフォームのチラシであれば。1年の中で季節による需要の違いがあります。特定のリフォーム箇所の需要が高い時期を狙ってチラシを配布すると効果的です。

  • キッチンリフォーム

キッチンリフォームは季節による需要の差異は小さいものの、比較的需要が高いのは年明けや春など1年、あるいは年度の区切りになる時期や、秋を迎える前の9月です。

  • お風呂リフォーム

お風呂リフォームは浴室乾燥機能が活躍する梅雨の時期や、水回りの汚れが目立つ夏、ヒートショックを防いで暖かな浴室環境を整えたい冬の需要が高いです。

  • トイレリフォーム

トイレリフォームは、夏や冬のボーナスが支給される時期に需要が高まります。また、夏は水回りの汚れが気になりやすいことも要因となっています。

  • 雨漏りの修理

台風の時期を中心に需要が高まります。

  • 給湯器

給湯器は故障が起こりやすい冬の需要が高いです。

  • 二重窓

住まいの断熱性能を高める二重窓は、冬の寒さ対策として秋から冬にかけて需要が高い傾向です。

新聞折込チラシにする場合は、曜日による特色の違いも把握しておきましょう。

曜日 チラシの傾向
月曜日 1週間でチラシが少ない曜日。目に留まりやすい可能性があります。
火曜日 スーパーなど主婦向けのチラシが多いのが特徴です。
水曜日 スーパーやドラッグストアなど主婦に向けのチラシのほか、学習塾などのチラシも目立ちます。
木曜日 スーパーのほか、週末の来場を呼び込むための大型ショッピングモール、飲食店などのチラシも多い傾向です。
金曜日 スーパーのほか、週末の来場を呼び込むための大型ショッピングモール、飲食店、子ども用品やペット用品などのチラシも多い傾向があります。
土曜日 1週間の中でもっともチラシが多い曜日。不動産や自動車を含め、多くの種類のチラシが配られます。
日曜日 求人広告が多い傾向があります。

工務店のチラシの場合、週末の相談会はイベントに関心を持たれやすい金曜日が向いています。また、商品やサービスを掲載していてじっくりと読んでもらいたい場合は土曜日がおすすめです。

チラシ制作の費用目安

チラシのデザイン制作や印刷を専門業者に依頼した場合、デザインパターンや、用紙の種類や厚み、サイズ、部数などによって金額が変動します。
デザイン制作費用には、ヒアリングを行って構成などを決めるための打ち合わせ費用、キャッチコピーやボディコピーの制作費、印刷用の入稿データ制作費などが含まれ、おおむね8万円程度が目安です。
印刷費用は、用紙の種類や部数のほか、カラー印刷かモノクロ印刷か、色校正の必要性などに応じます。たとえば、B4サイズのコート紙で両面カラー印刷、部数は3万部の場合、印刷費用は7万円程度になります。

まとめ

チラシは専門業者にデザインを依頼することもできますが、デザイン制作費用が発生するため、割高になります。テンプレートを活用することで、自社でリーズナブルな費用で手軽にチラシを制作することが可能です。ターゲット設定や目的を明確にしたうえで、自社の強みを活かしたチラシを制作し、集客に役立てていきましょう。

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