interview_kanemura

Interview04

暗黒時代を乗り越えた今

担当代えゼロという実績

変革期を見つめながら
自分にできることを最大限に

八尾チームサブリーダー

金村 周平

「とにかく地元で」就職活動を振り返って

– 入社までの経緯 –

今年で18年目。
もう少しで20年になるので、会社の中でも年齢は上の方になってきていますね。
私は新卒で入社したので、それ以来この会社一筋でやってきました。

学生の頃はもうずっと、とにかく通学時間が長くて。正直なところ就職活動の時には「通勤時間が短い、近い会社」以上のことは求めていませんでしたね。そんな中でとある飲食店の店長候補のような形で内定をいただいてたんですが、最初は地元の八尾にある店舗で働かせていただけるという話が、気がついたら遠方への配属が決まってしまって。「これはいかん」と、2月くらいに慌てて就職活動を再開して。そんなときにこの会社に出会いました。

かねてからの願い通り「近い」ということに関してはよかったのですが、入社当初は「やっていけるだろうか」という不安が大きかったです。当時は今と全然雰囲気が違っていて、毎日大きな声が飛び交っていて、オフィス全体に緊張感があったのを覚えています。

仕事をする、ということ自体が初めてで、最初は「せっかく決まったし、とりあえずやってみよう」という気持ちこそありましたが、その時点では「ずっと続けていく」というところまでは思い至っていなかったように思います。

仲間の支えで乗り切った暗黒時代

– 入社後のこと –

それで1年くらい働いたのですが、その頃に自分の中で一度限界が来てしまって、実際に「辞める」ということを会社に伝えるところまでいきました。そこでまあ、まだ1年目の新人が辞めるといっても、会社としては「まあ仕方ない」くらいで済まされるだろうと思っていたんですが、当時の社長(現会長)を含めた重役が揃う会議室に呼ばれまして、引き止める、まではいかないですが、自分の将来について真剣に考えてくださるという機会がありました。

そんな経緯で、その日は「もう少し頑張ってみよう」というところまで思えたんですが、次の日早速休んでしまったんですね。本当に病んでいたので、たった1日ではやっぱり立ち直れなくて。私の所属していた課を含めて、「彼はもうここまでかな」という雰囲気だったと思います。

そんな中で、当時の上司が家まで迎えに来てくれて、その日1日一緒に外回りをする中で色んな話をしてくれました。私が重く考えすぎていた仕事の責任などについて、その重要性はそのままに上手に空気穴を開けてくれたんですね。それでとても気が楽になり、ようやく吹っ切れることができて、そのおかげで今日ここまで来れています。

私がそうして思い詰めてしまった経験があるので、今は新人の子らがそうならないようにサポートしたいという気持ちはありますね。今も自分が働けているのは周りの人の助けのおかげだということを忘れることなく、この会社に貢献していきたいと思っています。

およそ20年 「担当代え」はゼロ

– 営業という仕事 –

私は、例えば「色々な資格を持っていてそれを活かせている」といった、わかりやすい能力があるわけではありません。それでも、長いこと営業という仕事をさせていただいている中で「担当を代えてくれ」と言われたことがないというのは、ここ18年で積み重ねてきたひとつの成果だと感じています。

担当代えのご依頼というのは「この人は自分とは合わなかった」「この会社は自分とは合わなかった」というものではないんですよね。そう思ってらっしゃるお客様が一人いるということは、口にされないだけで他のお客様も思っているかもしれない。そういうものだと思うので。

やっぱり「豊富な商品知識があれば売れるというものではない」ということは基本としてありまして。お客様の信頼を得ることができなければ、いくら知識があっても仕方がない。説明がしっかりできて、対応がきっちりできる、というのは最低限のことですから。

人間味というのか、どれだけ親密にコミュニケーションがとれて、どれだけ信頼していただけるかというところに尽きます。何かミスが起きたときにでも、それを必死でカバーする中でビルダー様と関係が深まったという例も実際にありますし。信頼というのは目に見えるものではないですが、末長く担当させていただけているという事実は、ひとつの指標として誇りに思っていますし、自分なりの「やりがい」につながっています。

信頼とは「当たり前」の積み重ね

– 私の仕事論 –

会社として色々な部分で変革を進めてはいますが、「営業という仕事の上で大切なこと」に関しては今も昔も変わらない部分が絶対にあります。根本的な部分でですね。

見積もりひとつとっても、発注ひとつとっても、お金を扱うとても重要な部分です。そして業界の特徴として、そのあたりをざっくばらんにやっているところもまだまだ多い。なので私たちは、プロとしてその部分をきっちり締めていかなければならないと思います。

日々の仕事を流れ作業でやっていると、発注ひとつも言われたままやってしまうと思うんですよ。「こう言われたからその通り発注する」ではなく、「こう言われたけど、本当にこれがお客様にとってベストだろうか」と一度考えてみる。発注の数が多いときなどはとくにですね。そうしてひと呼吸おくことで回避できたミスやトラブルも実際にあります。「よく見てくれている」ということも感じていただけますよね。

私自身そう教えられてきたんですが、結局大切なのは特別なことではないんですよ。お客様のことをしっかりと見る。当たり前のことを当たり前にやる。この会社は、そうして成長してきた会社なんです。

重要な変革期 未来のための取り組み

– 変革をどう捉えるか –

やっぱり若い世代が入ってこないと組織が成り立たないというのはすごく感じるので、時代に合わせた変化については前向きに捉えていますね。昔ながらのやり方を続けていい部分もあると思いますが、それだけでは長続きしない。そういう意味では、今の会社の方針は理にかなっていると感じますね。

昔はそれこそ0時まわってもオフィスにはまだまだ人がいる状態で、私自身エンドレスで仕事しているような時期もありました。「これじゃ今の若手はついてこない」という方針の中で、もちろん「昔に比べてぬるくなりすぎだ」という意見が出てくるのも当然だと思いますが、どちらが正しいというものではないですよね。時代の価値観というものがあって、ちょうど良い具合のところで仕事ができたらそれでいいのかなと。

勤怠以外のところでも、配送業務をテクノハートセンターに移したりだとか、デスクをフリーアドレスにしたりだとか、「変革」という部分にはかなりのエネルギーが注がれているなと感じています。クレドカード「こころ」なんかについても、「よくここまで形に」というのが率直な感想でした。社会貢献関連の企画も年々規模が大きくなっていて、もうこちらも必死です。

通常の業務をしながら、そうした取り組みに時間と労力を使うので、大変と言えば大変なんですが、同じような販売店さんだとなかなかここまでのエネルギーは注げないんじゃないかなと思います。「リーディングカンパニー」を目指していく上で、そのあたりの差が先々で出てくれたらいいなと願うばかりです。

働き方改革の明と暗 今自分にできること

– 若手の教育、新卒の採用などについて –

私が新人の頃は、毎日誰かに同行して、目で見て仕事を覚えてという形で育てられてきたんですが、今は商品知識の勉強会なども多くなりましたね。元々営業をしていた人が内勤に回って、見積もりや事務作業を行うインナーセールス部ができたこともあって、そのチームが新人教育を担当するという形になってきています。

そういう点では、昔に比べると手厚くなってきているのかなと思います。私たちの場合は、毎日同行する中でどうしても学ぶ量にムラがあったりもしたんですが、今は仕事の質を効率的に高められる環境にあるのかなと。

もちろん良いことばかりではありません。これまでは自分のデスクがあってチームごとに固まってたのが、今はフリーアドレス制になっていて、直行直帰なども増えているので、どうしてもコミュニケーションの量は減ります。日常的にアドバイスがしやすかった時代から考えれば、「こうした方がいい」といったことを何か問題が起きたときだけしか対応できなくなってしまうので。そのあたりは私たちが強く意識しなければならない部分です。

そして、具体的な仕事のことばかりではなく、「人」としての部分で伝えておかないとということも絶対に出てきますから。そのあたりのフォローについて、自分としてもできる限りのことをしながら、活気のある会社を作っていきたいと思います。

変革期を見つめながら

自分にできることを最大限に

Cross Talk

若手営業対談